OmadaスイッチにおけるAVoIPプロトコルの推奨設定

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設定ガイド
08-25-2026
60499
対象製品

目次

目的

要件

はじめに

設定

全体設定

AES67の設定

Danteの設定

Q-SYSの設定

まとめ

 

目的

この記事では、OmadaスイッチでAES67、Dante、Q-SYSなどの各種AVoIPプロトコルを使用するための設定を、Omada Controllerから行う方法について説明します。これらの設定により、ネットワークが混雑している場合でもAVoIPの通信品質を向上させることができます。

要件

  • Omadaスマートスイッチ、L2+スイッチ、L3スイッチ
  • Omada Controller(ソフトウェアコントローラー / ハードウェアコントローラー / クラウドベースコントローラー、V5.9以降)

はじめに

AES67、Dante、Q-SYSなどのAVoIPプロトコルを使用する場合、ネットワークが混雑している状況でも音声や映像の通信品質と安定性を維持するために、ネットワークスイッチでQoSを設定することが重要です。QoSを設定すると、重要なAVoIP通信をその他の通信より優先して処理できるため、AVoIPの品質低下につながるパケットロス、ジッター、遅延などを抑えることができます。QoSを適切に設定することで、ネットワークの負荷が高い状況でも、AVoIPシステムを安定して動作させ、一貫した高品質な通信を維持できます。

一般的な構成では、複数のスイッチをAVoIPの送信元機器に接続し、その先にPCやスピーカーなどを接続します。この記事で推奨する設定を行うことで、これらの機器の通信性能を向上させ、ネットワーク混雑時の音声や映像の遅延や途切れを抑えることができます。

AVoIPプロトコルごとに必要なQoS設定は異なるため、使用するプロトコルに応じてスイッチのQoSを設定することを推奨します。Omada Controllerでは、QoSはGUIからではなくCLIテンプレートを使用して設定する必要があります。以下では、具体的な設定方法について説明します。

設定

全体設定

まず、AVoIPプロトコル用のネットワーク/VLANを用意し、IGMPスヌーピングを有効にします。Network Config > Network Settings > LAN > Multicastに移動し、Add Multicastをクリックして、AVプロトコル用の新しいマルチキャストグループを作成します。

Controller v6でMulticastを追加する画面。

マルチキャストグループを作成する際は、Unknown MulticastをDiscardに設定してください。これにより、不明なマルチキャストパケットが破棄され、迅速な応答が可能になります。その他の設定については、必要に応じて設定してください。

Unknown Multicastの設定画面。

続いて、IGMPスヌーピングのFast LeaveとQoSを設定します。Deviceに移動して対象のスイッチを選択し、Manage DeviceをクリックしてPrivate configurationタブを開きます。Portsに移動し、アクセス用ポート(クライアント機器が直接接続されているポート)を選択して、該当するeditをクリックします。

スイッチポートの編集画面を開く手順。

ポート設定画面を開いたら、Profile Overridesを有効にして詳細設定を表示し、対象のアクセス用ポートでMulticast Fast Leaveを有効にします。これにより、マルチキャスト通信全体の応答速度も向上します。複数のポートを設定する場合は、設定するポートをすべて選択したうえで、まとめてMulticast Fast Leaveを有効にすることもできます。

Multicast Fast Leaveを有効にする手順。

AES67の設定

AES67ではDSCP優先度34、46、56を使用します。それぞれを802.1p優先度4、5、6に割り当て、TC-5キューのスケジューリングモードをSPに設定する必要があります。

 

TL-SX3206HPP、SX3206HPP、TL-SX3008F、SX3008F、TL-SG3210XHP-M2、TL-SX3016F、SX3016F、TL-SG2428P V3、TL-SG3428、SG3428、TL-SG3428MP、SG3428MP、TL-SG3428X、SG3428X、TL-SG3428X-UPS、TL-SG3428XF、SG3428XF、TL-SG3428XMP、SG3428XMP、SG3428XMPP、SG6428X、SG6428XHP、SX6632YF、TL-SG3452X、SG3452X、TL-SG3452XP、SG3452XP、SG3452XMPP、SG6654X、SG6654XHPでは、以下のコマンドを使用します。

qos dscp-map 34 4

qos dscp-map 46 5

qos dscp-map 56 6

qos queue 5 mode sp

ip igmp snooping drop-unknown

interface range gigabitEthernet 1/0/1-5 (アップリンクポートとダウンリンクポートを指定します)

qos trust mode dscp

#

interface range gigabitEthernet 1/0/2-5 (クライアント機器が直接接続されているポートを指定します)

ip igmp snooping immediate-leave

 

 

SG2005P-PD、TL-SG2008、SG2008、TL-SG2008P、SG2008P、TL-SG2210P、SG2210P、TL-SG2210MP、SG2210MP、SG2210XMP-M2、TL-SG3210、SG3210、SG3210X-M2、SG3210XHP-M2、TL-SG2016P、SG2016P、TL-SG2218、SG-2218、TL-SG2218P、SG2218P、SG3218XP-M2、TL-SL2428P、SL2428P、TL-SG2428P V1/V2/V4/V5、SG2428P、TL-SG3428X-M2、SG3428X-M2、TL-SG3428XPP-M2、SG3428XPP-M2、SG2452LP、TL-SG3452、SG3452、TL-SG3452P、SG3452Pでは、以下のコマンドを使用します。

qos dscp-map 34 4

qos dscp-map 46 5

qos dscp-map 56 6

ip igmp snooping drop-unknown

interface range gigabitEthernet 1/0/1-5 (アップリンクポートとダウンリンクポートを指定します)

qos trust mode dscp

qos queue 5 mode sp

#

interface range gigabitEthernet 1/0/2-5 (クライアント機器が直接接続されているポートを指定します)

ip igmp snooping immediate-leave

Danteの設定

DanteではDSCP優先度8、46、48、56を使用します。それぞれを802.1p優先度2、5、5、6に割り当て、TC-5およびTC-6キューのスケジューリングモードをSPに設定する必要があります。

 

TL-SX3206HPP、SX3206HPP、TL-SX3008F、SX3008F、TL-SG3210XHP-M2、TL-SX3016F、SX3016F、TL-SG2428P V3、TL-SG3428、SG3428、TL-SG3428MP、SG3428MP、TL-SG3428X、SG3428X、TL-SG3428X-UPS、TL-SG3428XF、SG3428XF、TL-SG3428XMP、SG3428XMP、SG3428XMPP、SG6428X、SG6428XHP、SX6632YF、TL-SG3452X、SG3452X、TL-SG3452XP、SG3452XP、SG3452XMPP、SG6654X、SG6654XHPでは、以下のコマンドを使用します。

qos dscp-map 8 2

qos dscp-map 46 5

qos dscp-map 48 5

qos dscp-map 56 6

qos queue 5 mode sp

qos queue 6 mode sp

ip igmp snooping drop-unknown

interface range gigabitEthernet 1/0/1-5 (アップリンクポートとダウンリンクポートを指定します)

qos trust mode dscp

#

interface range gigabitEthernet 1/0/2-5 (クライアント機器が直接接続されているポートを指定します)

ip igmp snooping immediate-leave

 

SG2005P-PD、TL-SG2008、SG2008、TL-SG2008P、SG2008P、TL-SG2210P、SG2210P、TL-SG2210MP、SG2210MP、SG2210XMP-M2、TL-SG3210、SG3210、SG3210X-M2、SG3210XHP-M2、TL-SG2016P、SG2016P、TL-SG2218、SG-2218、TL-SG2218P、SG2218P、SG3218XP-M2、TL-SL2428P、SL2428P、TL-SG2428P V1/V2/V4/V5、SG2428P、TL-SG3428X-M2、SG3428X-M2、TL-SG3428XPP-M2、SG3428XPP-M2、SG2452LP、TL-SG3452、SG3452、TL-SG3452P、SG3452Pでは、以下のコマンドを使用します。

qos dscp-map 8 2

qos dscp-map 46 5

qos dscp-map 48 5

qos dscp-map 56 6

ip igmp snooping drop-unknown

interface range gigabitEthernet 1/0/1-5 (アップリンクポートとダウンリンクポートを指定します)

qos trust mode dscp

qos queue 5 mode sp

qos queue 6 mode sp

#

interface range gigabitEthernet 1/0/2-5 (クライアント機器が直接接続されているポートを指定します)

ip igmp snooping immediate-leave

 

Q-SYSの設定

DanteではDSCP優先度26、34、46を使用します。それぞれを802.1p優先度3、4、5に割り当て、TC-4およびTC-5キューのスケジューリングモードをSPに設定する必要があります。

 

TL-SX3206HPP、SX3206HPP、TL-SX3008F、SX3008F、TL-SG3210XHP-M2、TL-SX3016F、SX3016F、TL-SG2428P V3、TL-SG3428、SG3428、TL-SG3428MP、SG3428MP、TL-SG3428X、SG3428X、TL-SG3428X-UPS、TL-SG3428XF、SG3428XF、TL-SG3428XMP、SG3428XMP、SG3428XMPP、SG6428X、SG6428XHP、SX6632YF、TL-SG3452X、SG3452X、TL-SG3452XP、SG3452XP、SG3452XMPP、SG6654X、SG6654XHPでは、以下のコマンドを使用します。

qos dscp-map 26 3

qos dscp-map 34 4

qos dscp-map 46 5

qos queue 4 mode sp

qos queue 5 mode sp

ip igmp snooping drop-unknown

interface range gigabitEthernet 1/0/1-5 (アップリンクポートとダウンリンクポートを指定します)

qos trust mode dscp

#

interface range gigabitEthernet 1/0/2-5 (クライアント機器が直接接続されているポートを指定します)

ip igmp snooping immediate-leave

 

SG2005P-PD、TL-SG2008、SG2008、TL-SG2008P、SG2008P、TL-SG2210P、SG2210P、TL-SG2210MP、SG2210MP、SG2210XMP-M2、TL-SG3210、SG3210、SG3210X-M2、SG3210XHP-M2、TL-SG2016P、SG2016P、TL-SG2218、SG-2218、TL-SG2218P、SG2218P、SG3218XP-M2、TL-SL2428P、SL2428P、TL-SG2428P V1/V2/V4/V5、SG2428P、TL-SG3428X-M2、SG3428X-M2、TL-SG3428XPP-M2、SG3428XPP-M2、SG2452LP、TL-SG3452、SG3452、TL-SG3452P、SG3452Pでは、以下のコマンドを使用します。

qos dscp-map 26 3

qos dscp-map 34 4

qos dscp-map 46 5

ip igmp snooping drop-unknown

interface range gigabitEthernet 1/0/1-5 (アップリンクポートとダウンリンクポートを指定します)

qos trust mode dscp

qos queue 4 mode sp

qos queue 5 mode sp

#

interface range gigabitEthernet 1/0/2-5 (クライアント機器が直接接続されているポートを指定します)

ip igmp snooping immediate-leave

まとめ

以上、OmadaスイッチでAVoIPプロトコルを使用する際のIGMPスヌーピングとQoSの基本的な設定について説明しました。これらの設定を行うことで、ネットワークが混雑している場合でもAVoIP通信の性能向上が期待できます。

各機能や設定の詳細については、サポートホームから、ご利用の製品のマニュアルをご確認またはダウンロードしてください。

 

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